『ジャージの二人』(映画版) [映画]
『ジャージの二人』(DVDのパッケージより)
会社の先輩から、「これ、面白いから観てみなよ!」と言われ、ありがたく拝見させていただいたのが、この『ジャージの二人』という妙なタイトルの映画。
確かにDVDのパッケージには、ジャージ姿の鮎川誠と堺雅人の二人が、見事に並んで写っているのだった。
二人とも似合い過ぎだぜ!
会社を突然辞めた堺は、父親の鮎川と一緒に、軽井沢の別荘へと向かう。本格的に小説家になるため、この夏は是が非でも書きまくって賞に応募するつもりだ。
一方、鮎川はカメラマンを生業としているのだが、いまいち仕事に熱心ではない。だいいち夏だし、熱いし。
二人は古ぼけた別荘で、何をするでもなく、ただぼんやりと時を過ごす。
実は堺は、奥さんの浮気を知り、別れるのか別れないのか、けっこう中途半端な状態のまま、宙ぶらりんだし、鮎川は三度目の結婚も最近では上手くいっていない。
そんな親子の夏、、、さて?
ストーリーらしきものは、まあ、ないわけじゃあないけれど、大きな事件が起こるわけじゃあなし、「奥さんの浮気」と「三度目の結婚」に何らかの進展があるわけでもなし、言いようによっては、ないないずくしの夏休みなのだった。
思えば、ひと夏で何もかもが解決して、休みの終わった頃には、また新しい自分として旅立つなんておかしな話であって、そんなにご都合主義的にすべてが丸く収まるはずがない! とは思いませんか、皆さん?
思わない?
そうですか・・・。
私は思っちゃう方なんですね。
現実と掛け離れた、でも物語、それも映画なんだから、2時間で起承転結を済ませないとダメじゃない! とかいうのって、やっぱり作り物だし、嘘っぽい。
たぶん、この映画が好きになるか嫌いになるかは、そこにあるんじゃあないのかな。
観終わって、大嫌いだったジャージを一瞬だけ着たくなったのでした(笑)
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