MONSOON [音楽]
『MONSOON featuring Sheila Chandra』
その名も「MONSOON」という、一風変わったバンドをご存知でしょうか?
1982年頃にイギリスでデビュー。
確か、『THIRD EYES』とかいうタイトルのアルバムを一枚出して、ほとんどそのまま解散してしまったので、知名度は低いものの、当時としては(今でも)異色の音楽性を発揮したバンドとして、一度聴いたら忘れられない印象を残す。
何が異色かというと、
①インド系イギリス人が組んだバンドであるという点
もともとインドはイギリスの植民地なので、イギリスにも多くのインド人の移民が生活している。同じ理由で、ジャマイカ人や黒人たちも多い。
②インド音楽 + ロック = ユニークな音楽性
エレキ・ギターもありながら、シタールもあり、ドラムもリズムを刻みながら、タブラがより細分化されたリズムを叩きだす。これぞまさに MONSOON MUSIC !
③女性ボーカリスト、シーラ・チャンドラの存在
まだ10代半ばの幼さの残る美少女、シーラ・チャンドラの存在が、このバンドに華を添えている。それもガンジスの流れを彷彿させるような、美しい声はまさに ONE AND ONLY。
このアルバムは "featuring Sheila Candra" とあるように、彼女のその後の活動がそれなりに評価されての祝CD化といった意味合いも多分に含んでいるように思われる。
なんてったってこのCD(当時はLP、それもジャケットは別の写真だった)一枚しかリリースしてないので、たいして話題にも上らなかったことは容易に想像出来る。そもそも売れてれば解散しないし・・・。
それでもソロとなった Sheila Candra が、地味ではあるが、ボイス・パフォーマー的な感じの癒し系アルバムを発表し続けていてくれるのが、とても嬉しい。
でも、音の面白さからしたら、やっぱりこのアルバムが一番。
曲もすごくポップなので、ワールドミュージックがどうとか関係なしに楽しめる。
タグ:ロック ワールドミュージック
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