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ホンジュラスの雄、ギジェルモ・アンダーソン来日 [音楽]

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 突然のお誘い、ありがとうございます!

 ということで、今日の今日のメールではありましたが、ちょうどその日のみスケジュールに空きがあったので、正直、体調はまだ芳しくないにもかかわらず、スコスコと赤坂にある草月ホールまで、ホンジュラスの歌手、ギジェルモ・アンダーソンのライブに出掛けたのでした。

 会場18:30、開始19:00というのは、ちょっと早いなあ~。
 とか言いながら、しっかり間に合ってしまう、時間にうるさいワタクシなのですね。
 急用で来れなくなった方(面識なし)の、「代理の者です・・・」と告げると、事前に連絡が入っていたようで、すんなりチケットをいただけたので、ホッとしたりして、余裕のある時間でトイレに行ったり、ロビーをうろついたり。
 けっこう歴史のある草月ホールなのに訪れたのは初めてで、一度来てみたいと思っていた会場なので、座席に座ってからも周囲をグルリと見回したりして過ごす。会場は六角形を半分に切ったような感じで、こじんまりして観やすい。

 開演時間になり、場内が暗転すると、ステージ後ろのスクリーンに、ホンジュラスという国の説明が流れた。確かにホンジュラスってどこだよ? という人がほとんどだと思うので、これはありがたい。かくいうボクもジャマイカあたりじゃなかったっけな~くらいの知識しか持ち合わせていないもので。
 編成はギジェルモのボーカル&アコースティック・ギターに、踊り&コーラスの女性、タンボールというパーカッションを操る青年、踊り&パーカッションの長身の男性、それにキーボード、ベース、ドラム。
 豊かな自然を歌い、愛しい女性を歌うギジェルモは、風貌だけ眺めると、どこにでもいる気のいいオッサン風。あえて歌手に例えるならジョルジョ・ベンかな、音楽的に。けして声高に叫んだりしない。それでもシンプルな歌詞とメロディに乗せて、歌いたいことがストレートに観客に伝わって来る。歌にちゃんと一本筋が通っているのだ。
 演奏は予想以上にアフリカ色が強く、もっと中南米やジャマイカの影響があると考えていただけに、ちょっと意外だった。

 派手な演出など皆無、しいて挙げれば、ところどころにアフリカ風のダンスが披露され、パーカッションのリズミカルなビートに乗って、これがなかなかの迫力。そのパーカッションは、タンボールと紹介されていました。まだ若い青年が演奏するのですが、早くて手の動きがよく見えないくらい。右手の掌がまるで大きな蝶が舞うように、茶色い手の甲と、白い掌がヒラヒラと移り変わり、しばしあっけに取られてしまう。

 時間にして1時間少々。
 音楽を演奏する楽しみに溢れた良いライブだった。
 こんな演奏を目の当たりにすると、逆に、我々が失ってしまったものの大きさに愕然とさせられてしまう。
 今こそもう一度歌の原点を確認すべき時なのかもしれません。


 追記:ホンジュラスの公用語はスペイン語。最近まで内乱が続き、情勢が不安だった。クーデターで大統領が追放されるというような事件が起きている。

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