SSブログ

『オリジナル・アルバム・クラシクス』(by ジョージ・ベンソン) [音楽]

 ちょっとアーシーなジャズ・ギターを聴いてみたくなった。
 最近はめっきりジャズともご無沙汰で、聴かないわけではないものの、以前に比べて頻度は確実に落ちている。
 さて、じゃあ、何を聴くかいな・・・。
 そう思っていつも通りにAMAZONを覗いてみて、引っ掛かったのがこれ。

                    image03_256.jpg

 ジョージ・ベンソンといったら、大ヒット曲「GIVE ME THE NIGHT」が象徴するように、ジャズというよりはフュージョン&コンテンポラリー方面の人。でもそれは70年代半ばに入ってからで、それ以前はジャズ・ソウルを演奏していたのだった。
 そこで購入したのが初期5枚をまとめたチョーお徳なボックス・セット。なんたって5枚で1500円しないんだから!!!
 嘘のようなまことの話。驚愕のプライス! なのだ。

                    image04_256.jpg

 ここで紹介するのがその中では最初期、通算5枚目になる『It's Uptown』(1966)。
 アナログ・ジャケットをそのまま流用した紙ジャケには解説書の類いはなし。ただし、当時は裏面にアルバム紹介文が記載されていたデザインのため、あると言えばある。でも、文字が小さくて読むのがかなりキツイ。なので演奏者の詳細は不明。
 演奏の基本はカルテットで、ギター、ベース、ドラム、オルガン。そこに曲によってバリトン・サックスが加わる。
 このバリトン・サックスが以外なのだが、いやいや、これがけっこう曲にマッチしていて、格好良い。時にベンソンのギターとユニゾンでメロディーを奏でるところなんて、ついニンマリとさせられる。

 ところが、2曲目の「サマータイム」ではベンソン先生、お得意の歌を披露するのだが、これがどうにもいただけない。もちろんギター同様、歌も上手いのだが、曲の内容(「サマータイム」は南部の貧しい黒人の奥さんが、赤ちゃんに聞かせる子守唄)をまったく無視。ミョーに脳天気な歌声なのだ。それも黒人なのに黒人臭さ0%なのがとってもへん!
 ご本人様はまるでフランク・シナトラにでもなったつもりとしか思えない白っぽさ(笑)
 そこではたと気がついた。この人の演奏には黒人特有な体臭がスッポリと抜け落ちているのだ。そう考えると、後年、『Bleezin'』(1976)でブラック・コンテンポラリーの旗手になったのは、100%必然であったのだなあ、、、と妙に納得。

 この5枚組ボックスには
 『It's Uptown』(1966)
 『THE GEORGE BENSON COOKBOOK』(1966)
 『Beyond the Blue Horizon』(1971)
 『BODYTALK』(1973)
 『BAD BENSON』(1974)
 が収納されていて、よりフュージョン化してゆく彼の演奏の移り変わりがわかるようになっている(他の4枚はまだ未聴)。
 実はフュージョン嫌いなワタクシなれど、年を取って多少丸くなったと自負しているので、多分、聴けるとは思うけれど、さて???
 
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。