おじさんたちは花盛り [音楽]
巷ではCDの売り上げが全盛時の6割程度まで落ち込み、音楽業界も衰退の一途を辿っているという。
確かに音楽業界の末席にちょこんと鎮座しているワタクシにとっても、他人事ではありません。
やれ、違法ダウンロードが諸悪の根源だ、携帯に金が掛ってCDまで手が回らないとか、理由はさまざまなのでしょうが、魅力的な作品をユーザーに提示出来ずにいるこちら側の問題もけっこう大きいような気がしてなりません。
瞬間的に売れる作品は見受けられても、
「じゃあ、半年後も(小規模ながらも)売れ続けているのか?」
と問われれば、
「もちろん!」
と言えるものがどれほどあるのかと自問すると、暗澹たる気持ちにならざるを得ない現実。
そんな中、世間では中年と呼ばれる人たちのパラダイズと化しているのが、中古CDショップ。
通勤経路に新宿があるために、けっこう頻繁に訪れるのが、音楽好きとの待ち合わせにも使っているディスクユニオンで、ロック館やプログレ館と命名された各店舗は、連日CD漁りに精を出す益荒男(ますらお)たちの熱気でムンムンしているのだった。
60年代後半~70年代、さらに80年代前半頃に洋楽の洗礼を受けたオジサン達にとって、音楽はあくまで<盤>で聴くもの。LPがCDに取って代わろうが、あくまで現物至上主義を貫き通す。もちろん携帯音楽プレイヤーは持っているものの、それはあくまで通勤用。家では家族に文句を言われながらも(大音量とはいかないけれど)、スピーカーから発せられる音の塊が、部屋の空気を震わせるのをうっとりとした気持ちで聴いている輩なのだ。
オジサンたちは熱い、熱い! 熱気が違います。青二才が触れようものなら、たちまちファイヤー!!
「オレノ背後に立つんじゃない・・・」
まるでゴルゴ13並みの殺気を身にまとい、同業者をけん制する。
「あっ、それ、オレが密かにキープしておいたCDだったのに!!」
そんな思いをしたくないための<哀しき予防線>。
未聴CDは20年前の作品だろうが、未聴であるという真実ゆえ、すべて<新譜>なのだ。
これも欲しい、あれも欲しい。それに引き換え、小使いは年々カットされるありさま。
「嫁さんになどこの気持ちが分かってたまるか・・・」
そうつぶやいたとたん
「あんたの道楽なんて分かりたくもない!」
と、無慈悲な言葉に傷つきながら、それでも男は荒野を目指す・・・。
そんなこんなで最近購入したCDをツイッターよろしく、短いコメントで紹介しちゃいましょう!
『四重人格(QUADROPHENIA) / THE WHO』(1973)
日本ではTHE KINKSと並んで今ひとつ人気のないTHE WHO。
両者に共通しているのが、英国特有の癖のあるメロディ。どこか陰りがあり、フィッシュ&チップスの本場はやっぱり違うぜ! と、思わずにはいられない。いわゆる泣きのメロディ(マイナー調の)がないんですね。
『さらば青春の光』という、モッズ少年の青春物語として映画化されたこの作品は、ロックの格好良さを無条件で思い知らされる傑作でしょうね。
『MONTROSE』(1973)
ハードロックをほとんど聴かないボクが珍しく購入したハードロックの古典的名盤。実は小2のイケメン君がなぜか最近 B'Z にはまっていて、ハードな演奏が好きなら、ルーツを聴かせてあげたいなあ・・・という親心で買ってみた。もちろん内容は保証付き。
後にVAN HALENの2代目ボーカリストになるサミー・ヘイガーのシャウトもいいが、聴きものはやっぱりロニー・モントローのハードなギター。いかしたリフも特筆もの!
『THE SIX WIVES OF HENRY Ⅷ / RICK WAKEMAN』(1973)
ご存知、YESの偉大なるキーボーディストの初ソロ作。彼の最高傑作は『アーサー王と円卓の騎士』だと思うが、これは同じ中世を題材にしていながら、演奏は現代っぽい。クラシックの色合いも覗かせながら、まぎれもなくロックそのものな演奏はやっぱり素晴らしい。
『第四帝国の白日夢/SERGE GAINZBOURG』(1975)
ボクの師匠の一人。スタイリッシュという言葉はこの人のためにある。
このアルバムはナチスの愚行を、チープなロックンロールに乗せておちょくったもの。セルジュ自身もユダヤ系なので、ますますその皮肉は強烈。A、Bメロを自分で歌い、サビを女性コーラスに歌わせる手法も完成の域に達している。自分で最後まで歌って欲しい気もするが・・・(笑)
と、まあ、こんな感じですかね。
そうそう、AMAZON経由でアメリカにオーダーした逸品(?)も、発送されたとメールが来ていたっけ。
本当、もう、家にいながらにしてWORLD WIDEなのだ!!!
PS. イケメン君にはわるいけれど、B'Z はロックバンドじゃないよ。でも小2だから許してあげる❤❤❤
確かに音楽業界の末席にちょこんと鎮座しているワタクシにとっても、他人事ではありません。
やれ、違法ダウンロードが諸悪の根源だ、携帯に金が掛ってCDまで手が回らないとか、理由はさまざまなのでしょうが、魅力的な作品をユーザーに提示出来ずにいるこちら側の問題もけっこう大きいような気がしてなりません。
瞬間的に売れる作品は見受けられても、
「じゃあ、半年後も(小規模ながらも)売れ続けているのか?」
と問われれば、
「もちろん!」
と言えるものがどれほどあるのかと自問すると、暗澹たる気持ちにならざるを得ない現実。
そんな中、世間では中年と呼ばれる人たちのパラダイズと化しているのが、中古CDショップ。
通勤経路に新宿があるために、けっこう頻繁に訪れるのが、音楽好きとの待ち合わせにも使っているディスクユニオンで、ロック館やプログレ館と命名された各店舗は、連日CD漁りに精を出す益荒男(ますらお)たちの熱気でムンムンしているのだった。
60年代後半~70年代、さらに80年代前半頃に洋楽の洗礼を受けたオジサン達にとって、音楽はあくまで<盤>で聴くもの。LPがCDに取って代わろうが、あくまで現物至上主義を貫き通す。もちろん携帯音楽プレイヤーは持っているものの、それはあくまで通勤用。家では家族に文句を言われながらも(大音量とはいかないけれど)、スピーカーから発せられる音の塊が、部屋の空気を震わせるのをうっとりとした気持ちで聴いている輩なのだ。
オジサンたちは熱い、熱い! 熱気が違います。青二才が触れようものなら、たちまちファイヤー!!
「オレノ背後に立つんじゃない・・・」
まるでゴルゴ13並みの殺気を身にまとい、同業者をけん制する。
「あっ、それ、オレが密かにキープしておいたCDだったのに!!」
そんな思いをしたくないための<哀しき予防線>。
未聴CDは20年前の作品だろうが、未聴であるという真実ゆえ、すべて<新譜>なのだ。
これも欲しい、あれも欲しい。それに引き換え、小使いは年々カットされるありさま。
「嫁さんになどこの気持ちが分かってたまるか・・・」
そうつぶやいたとたん
「あんたの道楽なんて分かりたくもない!」
と、無慈悲な言葉に傷つきながら、それでも男は荒野を目指す・・・。
そんなこんなで最近購入したCDをツイッターよろしく、短いコメントで紹介しちゃいましょう!
『四重人格(QUADROPHENIA) / THE WHO』(1973)
日本ではTHE KINKSと並んで今ひとつ人気のないTHE WHO。
両者に共通しているのが、英国特有の癖のあるメロディ。どこか陰りがあり、フィッシュ&チップスの本場はやっぱり違うぜ! と、思わずにはいられない。いわゆる泣きのメロディ(マイナー調の)がないんですね。
『さらば青春の光』という、モッズ少年の青春物語として映画化されたこの作品は、ロックの格好良さを無条件で思い知らされる傑作でしょうね。
『MONTROSE』(1973)
ハードロックをほとんど聴かないボクが珍しく購入したハードロックの古典的名盤。実は小2のイケメン君がなぜか最近 B'Z にはまっていて、ハードな演奏が好きなら、ルーツを聴かせてあげたいなあ・・・という親心で買ってみた。もちろん内容は保証付き。
後にVAN HALENの2代目ボーカリストになるサミー・ヘイガーのシャウトもいいが、聴きものはやっぱりロニー・モントローのハードなギター。いかしたリフも特筆もの!
『THE SIX WIVES OF HENRY Ⅷ / RICK WAKEMAN』(1973)
ご存知、YESの偉大なるキーボーディストの初ソロ作。彼の最高傑作は『アーサー王と円卓の騎士』だと思うが、これは同じ中世を題材にしていながら、演奏は現代っぽい。クラシックの色合いも覗かせながら、まぎれもなくロックそのものな演奏はやっぱり素晴らしい。
『第四帝国の白日夢/SERGE GAINZBOURG』(1975)
ボクの師匠の一人。スタイリッシュという言葉はこの人のためにある。
このアルバムはナチスの愚行を、チープなロックンロールに乗せておちょくったもの。セルジュ自身もユダヤ系なので、ますますその皮肉は強烈。A、Bメロを自分で歌い、サビを女性コーラスに歌わせる手法も完成の域に達している。自分で最後まで歌って欲しい気もするが・・・(笑)
と、まあ、こんな感じですかね。
そうそう、AMAZON経由でアメリカにオーダーした逸品(?)も、発送されたとメールが来ていたっけ。
本当、もう、家にいながらにしてWORLD WIDEなのだ!!!
PS. イケメン君にはわるいけれど、B'Z はロックバンドじゃないよ。でも小2だから許してあげる❤❤❤
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