『パラノーマル・アクティビティ』 [映画]
ところで、タイトルにもなっている "パラノーマル・アクティビティ" って、どんな意味?
アクティビティは<act>から来ているから<活動>なのは分かる。それじゃあ、パラノーマルは?
ノーマルの前に言葉が置かれているから、反語になるのかな? パラノイドなら変執狂だの意味だし、、、とか考えながら辞書をひいたら載ってなかったぞ。たぶん、『異常な行動』とかいった程度の意味だろう。
この作品は低予算ながら各国でヒットを飛ばしたそうで、その勢いを買って『2』が製作され、近日、ここ日本でも公開される運びとなっている。そのタイミングで、偶然とはいえ『1』を観ることが出来たのは喜ばしいことではある。
"怖がりの恐いもの見たさ" とは、何を隠そう、ワタクシのことで、夜じゃ観れないから、3連休の昼間の明るいうちに(雪がちらついているからそれほど明るくもない)観ることにした。
STORY:ミカとケイティは一軒家に引っ越してまだそれほど日にちが経っていない。ある日、夜、何やら不審な音がするので、ビデオカメラを寝室にセットして、自分たちの寝ている間に何が起こっているのかを調査することにする。女子大生のケイティ曰く、8歳の頃から同じような現象に悩まされてきたらしい。
夜が明けて、ビデオカメラに収録された映像を確認すると、そこには意外な現象が記録されていた・・・。
低予算で製作されて大ヒットを飛ばした恐怖映画で想い出されるのは『ブレアウイッチ・プロジェクト』で、設定等は違えど、その影響は大きいように思われる。
あれも何かがいそうな雰囲気だけで80分近い時間をもたせてしまった稀有な作品だが、これもまったく同じ。
真夜中(だいたい3時前後)に突然、ピシッ! と、音がしたり、風もないのに部屋の扉がギーッと動いたり。扉をともかく、誰もいないのに音がするなんてのは我が家でも日常茶飯事だったりするので、別段驚きはしないが、後半になり、それの現象がより具体的になってくる。
悪魔の仕業なのかと、西洋版「こっくりさん」のようなボードを使おうとしたり、足跡を取ろうと白い粉を廊下にまいたりもする。さらには、、、。
この作品が成功した一番の要素は、ビデヲカメラを通しての映像が観る人にリアリティを与えている点だ。これも『ブレアウイッチ・プロジェクト』の成功以降、頻繁に使われたテクニックだが、使い過ぎて今では誰も使わなくなってしまったところを再度復活させたのが功を奏したようだ。画面に映された<時間>が想像力を刺激するのだ。
じき公開になる『2』だが、この手の映画は基本的には一発芸なので、さて、どう勝負するのか、見物ではある。『ブレアウイッチ・プロジェクト』と違い、『1』の認知度が低い分、初物として『2』を観る人の方が多いだろうから、その点ではヒットするかもしれない。
DVDには2種類のエンディングが収録されており、怖さも2倍になっている。どちらのエンディングが良いかはお好み次第。
それと稲川淳二のインタビューなんてどうでもいい映像特典も収録されているが、もともと彼の怪談話を恐いと思ったことのないワタクシは、当然そこは無視。だって、語り部としては話がヘタ過ぎるんだもん!
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