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『バタフライ・エフェクト』 [映画]

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                 『バタフライ・エフェクト』



 これも前から気になっていた作品。
 でも、こちらは『ソウ』と違って面白かったぞ。

 それにしても何の知識も頭に入れずに観始めたので、どんな話かピンとくるのに少々時間を要した。
 物語が進んで行けば、ああ、そうか・・・と、納得するんだけど、それまでは、ん? て感じ。
 
 幼なじみの4人は、家に隠してあった爆弾(アニメでよく登場する筒状のやつ)に火を点けてある家のポストに放り込む。
 そこに帰ってきた赤ちゃんを抱く母親。郵便物が届いてないかポストに近づいたところ爆発。事件はニュースにも大きく取り上げられたものの、犯人の目星がつかないということで、4人は普通の生活を送る。
 この事件がその後の未来にもたらされる暗雲の元凶となるのだが、それ以外にも、父親による幼児ポルノ映画撮影、サディスティックな性格の少年が引き起こす動物虐待等、精神的に悪影響を引き起こす出来ごとが降りかかる。

 アシュトン・カッチャー演じる主人公は、現在、成績優秀な大学生となっている。
 幼い頃から書き続けた日記に目を通すと、視界が歪み、日記に書かれた時代に戻ることが出来る。
 その能力は父親から受け継いでいるらしい。しかし、父親はそれがもとで精神病院に入院させられていて、今もって出てこれない。
 過去、自分が被ったトラウマをさかのぼって修正するのだが、書きかえられた事実が、別な場所に影響を与え、違う形の不幸が襲いかかってくる。
 随分と昔に手塚治虫の短編で、後悔した地点から人生をやり直しても、結局は巡り巡って今と同じ結果になってしまうというような作品を読んだ記憶があり、この作品も細部は違ってはいても、同じだ。救いたい誰かが救われても、別の、それもごく身近な人に不幸が訪れてしまう・・・。

 何度も何度も過去を書き直したにもかかわらず、歪みが出てしまう新たな現実に、主人公が選択した答えが哀しい。しかし、それが最上の選択だったのだ。

 アシュトン・カッチャーは2枚目の俳優として人気があるが、最近までBS放映されていた『アシュトン・カッチャーの’70ショウ』を観ると、とってもおバカな役で、昔のジム・キャリーを一瞬想い出してしまった。
 また、主人公の幼なじみにして彼女でもある女性を演じるエイミー・スマートが、もろ好み!!!
 DVDには採用されなかった2種類のエンディングも収録されていて、これも素晴らしい。

 おススメ!!!

 
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