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『パウル・クレー~おわらないアトリエ~』展 [アート]

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 兆候は、、、あった。
 何の兆候かって?
 お休みのですよ!!!
 ちょっと疲れてきたなあ・・・、ホッとしたいなあ・・・、とか、ほら、誰だって思うじゃないですか。
 でも、大きな仕事はないにもかかわらず、ちょこまかとこまい仕事が残ってたりして、休むに休めないって状況。覚えがあるでしょ?
 なので、全休じゃなくて、半休を、突如、取ってしまったのだった。

 13:00時に昼飯を食べに行って、そのまま半休に雪崩れ込む、知能犯???

 で、向かった先が東京国立美術館。
 ここでは『パウル・クレー~おわらないアトリエ~』展が開催中。過去、クレー展は観たことがあるけれど、随分昔のことだし、久々だから寄ってみるかいな、、、そんな感じ。

 昼間の美術館は空いていていい。とはいいながらも、年寄りとおばさん率高しの雰囲気はいつも通り。そこに大学生風の若者がちらほら交じる。となれば、ボクなど仕事をサボってやってきた謎の人かな?

 クレーは日本でも人気の高い画家で、過去、何度も展覧会が開催されている(国立近代美術館では初らしい)。そんな中にあって、今回の趣旨は、クレーの作品製造過程を紐解き、実際の作品がどのように作られたのかを検証しようというユニークな試みだ。

 展示はいくつかのコーナーに分けられていて、「油彩転写」と呼ばれる、クレーが独自に編みだした技法を紹介するコーナー、これは、素描をいったん転写し、それをもとに着色するという技法で、素描と着色されたものを比較して観ることが出来る。こうすると版画のようでいて、ちょっと違う、独特な味わいの作品になる。
 また、別のコーナーでは、完成した一枚の絵を分割して二枚の異なる作品にしたり、また、一部分のみ独立させたりと、普通では考えられないようなことをしているのが分かる仕組みになっている。

 確かにこれまでにないユニークな趣向を持った展示に、クレー作品を観るこちらも新たな視点を発見するような楽しみがあった。ふん、ふん、そんなになってんのかいな !? みたいな。
 ただ、それと引き換えに、サイズ的に小さいものが多く、大作を観た充実感にはいささか物足りなさを感じたのも事実。このあたりは難しいところだろう。これみよがしに大作、代表作を集めれば、これまで幾度となく開催された展覧会と大差なくなってしまう危険もはらんでいるのだから。

 ともあれ、有意義な時間を過ごせたことは間違いない。
 うん、これでいいのだ!!!


 『中村恩恵&加藤訓子~ダンスと音のコラボレーション~』へと続く・・・


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