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ラファエロ展 [アート]

 有給休暇は有効に。
 せっかくの休日、嫁さんは最近パートに出始め、生活費の一部を稼ぎ、2人の子どもは学校へ。
 肝心のオヤジは有給休暇って、、、ちょっと甘いんじゃないの?
 と、言われてもしかたがないが、それはそれ、これはこれ。ワタクシ、昔からある程度好き勝手にさせてもらえないと生きられない生物なのですね。
 基本、ほっといて下さい! のスタンス。勝手にやってますから、好きにさせて! って感じ。
 放置プレイ大好き、もっと放置しておいて下さいってね。
 とはいえ、基本、家族に迷惑をかけないというルールは守っているつもり。

 さて、この日わざわざ有給休暇を取ったのにはそれなりにわけがある。
 上野の国立西洋美術館で「ラファエロ展」が開催されているのだった。
 6月2日(日)が最終日、で、今日が5月30日(木)、となれば、時間はもう残されていない。ね? 行かなくちゃでしょう?

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 <ルネッサンスの優美 500年目の初来日>

 ってのが売り文句で、500年ぶりってのにやっぱり反応してしまう。
 これだけあちこちで様々な展覧会が開催されているにもかかわらず、初来日って凄いでしょう!!
 人類の永久遺産だから、ラファエロの絵画なんてさ。それを生で見られるなんて、やぱり感動、なのだ。

 出勤時間よりも早く、、、出掛けて準備万端と思いきや、、、
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 開演の9時半よりも10分ほど早く到着したにもかかわらず、美術館を取り巻くような長蛇の列。
 そして、開館後も入場券を求める人の列は途切れることがない。
 もっと早く来ておくべきだった! 

 とか、今さら言っても遅い。
 ところが、美術館隣の売店のようなところで事前に入場券を購入していたのが功を奏し、人の流れに乗って、スルスルっと入場してしまったのだった。ちょっとラッキー。

 まあ、ラファエロについては今さら語る言葉もないのだけれど、イタリアはルネッサンス期、
 かたや西の横綱=レオナルド・ダ・ヴィンチ
 こなた東の横綱=ミケランジェロ
 と、両横綱の活躍目覚ましき中、躍進著しい大関ラファエロは、彼らにはない<調和>という武器を手に、見事大躍進を遂げ、横綱にのぼりつめたのでした。
 それに加え、彼の偉大なところは、自らの工房を持ち、弟子を多数従えて仕事に従事したことで、その後の職業画家というシステムを構築した立役者でもあった。

 ・・・と、こんな感じでしょうか?
 で、このたびの目玉はなんと言っても、「大公の聖母」で、慈愛に満ちた表情の中、そこはかとない憂いを帯びた表情が、観る人の好奇心を強く揺さぶる作品で、まだ幼い赤子であるはずのイエスの、すでに意志の力が備わったかのようなまなざしにも目が吸い寄せられるようだ。
 しかし、この作品、背景の黒は、どうやら後年になって何者かの手によって塗られたらしく、そもそも背景がちゃんと描かれていたそうだ。それでも、背景を黒く塗りつぶしたことにより、聖母マリアと幼きキリストが全面にぐっとせり出すような効果を与え、結果的にはその方が良かったかもしれないとも思う。

 何はともあれ、500年ぶりじゃなくて、500年にして初めてのお目見えのこの「大公の聖母」、やっぱり生で観ることが出来て、本当に良かった。
 それでも、イタリア、行ってみたいなあ~とか、やっぱり考えてしまったりもして、、、。


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