ストリップ関連の記事について(ブレイク・タイム♪) [ニュース]
『存亡の危機迎えるストリップ業界』なる記事が、MSN産経ニュースに掲載されていた。
記事によると、伝説のストリッパーと呼ばれた一条さゆりの十七回忌に合わせ、「偲ぶ会」が8月3日、その生涯を閉じた大阪・西成の「釜ケ崎」で営まれるそうだ。
それに併せての二代目一条さゆりへのインタビュー形式で、故一条さゆりの想い出、名前を継いだ二代目の現況などが語られていた。
個人的には、名前は知っているものの、舞台は見たことがない。ひと世代前の人だから。
その記事にリンクされた、 【関西の議論】芸事・ストリップ産業衰退の時代背景というのを読んでいて、やっぱりそうだよなあ~と、納得するところがあったので、ちょっとばかりここに取り上げてみた次第。
恥ずかしながら、ストリップ劇場に最初に行ったのは、学生の頃。かなり酒を飲んだ後、友人に誘い込まれるようにして、新宿の劇場へ。
「本当に、もろ出しするの?」
なんて、今から考えたらずいぶんウブな台詞。まだ(あまり)穢れていない、若さゆえの無知とでも言おうか。
で、一歩中に入ったら、異様な熱気。
スポットライトに照らされた、若くてきれいな踊り子さんが、スケスケの衣装で踊っているではないか!
でも、まだ見せていないぞ! とか、瞬時にエロオヤジならぬエロ青年と化したボクは、客席の後方から、その瞬間を確認しようと、じっと目をこらす。
テンポのよい1曲目は、結局、そのままそでに引っ込んでしまい、なんだよーっ !! と、怒り心頭だったのだが、2曲目、がらりと曲調が変わり、スローな曲に合わせて踊っている時に、ジワジワと雰囲気を盛り上げたここぞという時に、ハラリ・・・と、衣装がはだけ、
「み、見えたーっ !!」
無邪気に(邪念満開だけど)喜ぶ。
これ以降も、何度か(何度も?)同じ友人と劇場を訪れた。それは新宿であったり、埼玉であったりと、場所を変えて。
ところが、最初の衝撃に慣れてしまうと、だんだん感激も薄れてきて、次第に足も遠のく。
★ ★ ★ ★
ストリップの衰退した理由に、アダルト・ビデオの出現を挙げる人は多い。それも一因には違いないだろうが、個人的には、踊り子のアイドル化が衰退に拍車をかけたのではないかと考える。
先の『存亡の危機迎えるストリップ業界』なる記事にも書かれている通り、ストリップの面白さは、映像ではなく、生身の持つ肌の質感だったり、ただ脱ぐのではなく、鞭、ロウソクを用いたSMショーだったり、前衛舞踏から流れてきた金粉ショーだったり、あそこでリンゴを真っ二つに裂いて見せる花電車だったりと、日常とはいささか異なった異世界的猥雑さに魅力があったと思う。出演者全員がそんな<必殺技=芸>を持つ必要はないが、プロレスの得意技同様、これはこの人、のような、得意なキャラクター設定は必要だろう。そんな中でけなげに踊る、若くてかわいい娘というシチュエーションはじゅうぶんに有りだ。
それでも時代の流れの中で、次第に本流から外れてゆくストリップ業界。
テコ入れ策として、若くて、きれいなアダルト女優(ほとんど無名ばかり)を舞台に上げるようになってくる。
有名なアダルト女優の引退興業のような一過性の舞台なら、それはそれで意義もあるだろう。映像の中だけでしかお目にかかれなかった憧れの女優に生で会えるのだから。
もしかしたら最初はそんな状況から始まったのかもしれない。それが人気を博したので、次第にアダルト女優が興行収入UPのために、頻繁に舞台に上がり出した。でも、有名な女優はギャラを考えても、日常的に上がり続けるはずはない。結局、上がるのは、アダルト女優ではあっても、知名度の低い女優ばかりとなる。
それでも、顔はけっこうかわいいし、スタイルも良いので、それなりにもてはやされたりする。もちろん、そんな人たちには<特殊技能>などないので、ただ、踊って、脱いで、終わり。
そこで新たな資金獲得の手段としてポラロイド写真の販売という方法が登場する。
1枚500円也を払い、気に入った女優(踊り子と言うにはいささか語弊がある)の陰部露出ヌード写真、もしくは、自分も一緒に写る記念写真だ。
特定のファンはそれも楽しかろう。しかし、そうじゃない人にとっては、欲しくもないポラロイドを半ば強制的に勧められ、買い手が少ないと、文句を言われたりして、楽しみに来たはずなのに、気分がふさいでしまうという事態が起こる。 だいいち、家庭持ちだったら、そんなもん、あぶなくて持って帰れないし。
結局、1ステージ、7人くらいの踊り子が登場し、そのほとんどがポラロイド(今はチェキ?)になってしまい、買うのを強制されるのが嫌なので、ますます劇場に行かなくなってしまうという悪循環に陥るはめになる。
なので、ボクはもう20年以上、観ていない。
それ以外にも、あいも変わらないステージ構成であったり、舞台の作りがいかにもショボかったり、入場料が高かったり、とかは、あるにはあるが、やはり衰退の一番の原因は、踊り子の極端なアイドル化にあると思う。
別に今さらローソクショーとかやる必要はないものの、出し物として、工夫が凝らされたエロティックで楽しいものをもう一度考え出さないと、やっぱり存続は厳しいと言わざるを得ない。
※ 過去の自分の経験に照らし合わせて書きました。
今は昔と多少は変わっているのだろうか?
確認のため、一度、行っとく?
記事によると、伝説のストリッパーと呼ばれた一条さゆりの十七回忌に合わせ、「偲ぶ会」が8月3日、その生涯を閉じた大阪・西成の「釜ケ崎」で営まれるそうだ。
それに併せての二代目一条さゆりへのインタビュー形式で、故一条さゆりの想い出、名前を継いだ二代目の現況などが語られていた。
個人的には、名前は知っているものの、舞台は見たことがない。ひと世代前の人だから。
その記事にリンクされた、 【関西の議論】芸事・ストリップ産業衰退の時代背景というのを読んでいて、やっぱりそうだよなあ~と、納得するところがあったので、ちょっとばかりここに取り上げてみた次第。
恥ずかしながら、ストリップ劇場に最初に行ったのは、学生の頃。かなり酒を飲んだ後、友人に誘い込まれるようにして、新宿の劇場へ。
「本当に、もろ出しするの?」
なんて、今から考えたらずいぶんウブな台詞。まだ(あまり)穢れていない、若さゆえの無知とでも言おうか。
で、一歩中に入ったら、異様な熱気。
スポットライトに照らされた、若くてきれいな踊り子さんが、スケスケの衣装で踊っているではないか!
でも、まだ見せていないぞ! とか、瞬時にエロオヤジならぬエロ青年と化したボクは、客席の後方から、その瞬間を確認しようと、じっと目をこらす。
テンポのよい1曲目は、結局、そのままそでに引っ込んでしまい、なんだよーっ !! と、怒り心頭だったのだが、2曲目、がらりと曲調が変わり、スローな曲に合わせて踊っている時に、ジワジワと雰囲気を盛り上げたここぞという時に、ハラリ・・・と、衣装がはだけ、
「み、見えたーっ !!」
無邪気に(邪念満開だけど)喜ぶ。
これ以降も、何度か(何度も?)同じ友人と劇場を訪れた。それは新宿であったり、埼玉であったりと、場所を変えて。
ところが、最初の衝撃に慣れてしまうと、だんだん感激も薄れてきて、次第に足も遠のく。
★ ★ ★ ★
ストリップの衰退した理由に、アダルト・ビデオの出現を挙げる人は多い。それも一因には違いないだろうが、個人的には、踊り子のアイドル化が衰退に拍車をかけたのではないかと考える。
先の『存亡の危機迎えるストリップ業界』なる記事にも書かれている通り、ストリップの面白さは、映像ではなく、生身の持つ肌の質感だったり、ただ脱ぐのではなく、鞭、ロウソクを用いたSMショーだったり、前衛舞踏から流れてきた金粉ショーだったり、あそこでリンゴを真っ二つに裂いて見せる花電車だったりと、日常とはいささか異なった異世界的猥雑さに魅力があったと思う。出演者全員がそんな<必殺技=芸>を持つ必要はないが、プロレスの得意技同様、これはこの人、のような、得意なキャラクター設定は必要だろう。そんな中でけなげに踊る、若くてかわいい娘というシチュエーションはじゅうぶんに有りだ。
それでも時代の流れの中で、次第に本流から外れてゆくストリップ業界。
テコ入れ策として、若くて、きれいなアダルト女優(ほとんど無名ばかり)を舞台に上げるようになってくる。
有名なアダルト女優の引退興業のような一過性の舞台なら、それはそれで意義もあるだろう。映像の中だけでしかお目にかかれなかった憧れの女優に生で会えるのだから。
もしかしたら最初はそんな状況から始まったのかもしれない。それが人気を博したので、次第にアダルト女優が興行収入UPのために、頻繁に舞台に上がり出した。でも、有名な女優はギャラを考えても、日常的に上がり続けるはずはない。結局、上がるのは、アダルト女優ではあっても、知名度の低い女優ばかりとなる。
それでも、顔はけっこうかわいいし、スタイルも良いので、それなりにもてはやされたりする。もちろん、そんな人たちには<特殊技能>などないので、ただ、踊って、脱いで、終わり。
そこで新たな資金獲得の手段としてポラロイド写真の販売という方法が登場する。
1枚500円也を払い、気に入った女優(踊り子と言うにはいささか語弊がある)の陰部露出ヌード写真、もしくは、自分も一緒に写る記念写真だ。
特定のファンはそれも楽しかろう。しかし、そうじゃない人にとっては、欲しくもないポラロイドを半ば強制的に勧められ、買い手が少ないと、文句を言われたりして、楽しみに来たはずなのに、気分がふさいでしまうという事態が起こる。 だいいち、家庭持ちだったら、そんなもん、あぶなくて持って帰れないし。
結局、1ステージ、7人くらいの踊り子が登場し、そのほとんどがポラロイド(今はチェキ?)になってしまい、買うのを強制されるのが嫌なので、ますます劇場に行かなくなってしまうという悪循環に陥るはめになる。
なので、ボクはもう20年以上、観ていない。
それ以外にも、あいも変わらないステージ構成であったり、舞台の作りがいかにもショボかったり、入場料が高かったり、とかは、あるにはあるが、やはり衰退の一番の原因は、踊り子の極端なアイドル化にあると思う。
別に今さらローソクショーとかやる必要はないものの、出し物として、工夫が凝らされたエロティックで楽しいものをもう一度考え出さないと、やっぱり存続は厳しいと言わざるを得ない。
※ 過去の自分の経験に照らし合わせて書きました。
今は昔と多少は変わっているのだろうか?
確認のため、一度、行っとく?
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