野口哲哉の武者分類図鑑展 [アート]
NHKの日曜図鑑展は、なかなか楽しい番組だ。
本編はもちろんだが、今、全国で開催されている展覧会を紹介してくれるので、そこで気になったら、即、出掛けることも可能。
う~ん、面白そうだから行ってみよう!
それでOK。
ここで紹介する野口哲哉の武者分類図鑑展もそのひとつ。
まるでプラモデルやフィギュアのような武者たちは、オリジナルをたどれば、ガンダムだったり、ウルトラマンだったりしたであろう、いわゆるヒーローのはずが、どこで間違えたのか、鎧武者だったりする。
それも鎧武者をなるべく忠実に、迫力あるように再現しました、、、ではなくて、鎧武者なれど、あくまで今風に、というところが面白いところで、その恰好や仕草に、つい笑ってしまう類のものなのだ。
学芸員の方に尋ねたところ、今回の展覧会は、なかなかに好評で、小学生が授業の一環として、たくさん訪れてくれていると話してくれた。
ボクが出掛けた平日の午前中も、近所と思しき小学生の団体の姿があった。
とにかく次々に登場してくる鎧武者がユニーク過ぎて、観る者に強烈な印象を与えるのだ。
目を閉じて、一心にウォークマンを聴く武者、赤いソファに裸足で腰掛ける武者、自転車に乗る武者、シャネルのマークの入った鎧を身にまとう武者、ドラエモンのタケコプターで空を飛ぶ武者、悪乗りだぜ! と、顔にマスクの鎧犬までいるではないか!
中でも小学生に人気の高かったのが、ロケットのように空を飛ぶ武者。なんでも、顔が怖~いんだとさ。特に女の子に受けていた。
とかく現代アートはなんでもありであるがゆえに、とかく小難しいものになりがちなのだが、野口哲哉の生み出す武者たちは、どこかほのぼのしていて憎めない。それでいて現代的な視点をしっかり持っているところがミソ。
アートが楽しくっちゃいけないの?
いえいえ、楽しくて、けっこうです!!!
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