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ゲーンズブールと女たち(後編) [音楽]

 どうも本人は容姿にコンプレックスを持っていたなんて話も伝え聞く。
 確かに重たそうな瞼(スリーピー・アイと呼ぶそうだ)、大きく張り出した両耳、鷲鼻、無精ひげ(これは本人の問題)等、失礼ながら部分部分を眺めると、パッとしない。
 しかし、そこに唯一無二な強烈な個性を掛け合わせると、あら、不思議、いい男に早替わり!
 スノッブでスタイリストで才能溢れるセルジュ・ゲーンズブール。女が放っておく訳がない。

     GAINSBOURG.jpg

 で、モテモテ男の華麗なる女性遍歴を垣間見るようなこのCD、歌っている女たちが凄い、凄すぎる!!

 ◆ジュリエット・グレコ 「ラ・ジャヴァネーズ」 ⇒グレコは他にも「アコーディオン」という彼の曲をレパートリーにしている。昨年何とニュー・アルバムが発売になった。
 ◆フランス・ギャル 「恋するシャンソン人形」 ⇒1965年ユーロヴィジョン音楽祭第1位を獲得し、日本でも大ヒット。今なら舌足らずな歌声に萌え~かな? ある意味、日本のアイドルの原型を作った人だと思う。
 ◆フランソワーズ・アルディ 「さよならを教えて」 ⇒アルディの終生の代表曲。どこか孤独な影を引きずる美女に、当時の日本の男性は皆、魅了されたものだ。
 ◆ジェーン・バーキン 「無造作紳士」 ⇒バーキンのロリータ・ボイスが完成の域に達した名曲。以前、日本のドラマに使われて話題になった。
 ◆アンナ・カリーナ 「太陽の真下で」 ⇒ゴダール映画の美しきミューズ。
 ◆カトリーヌ・ドヌーヴ 「神様はハバナ煙草が好き」 ⇒今でも現役、フランスを代表する大女優。ドヌーヴはゲーンズブールのプロデュースでアルバムを一枚発表している。
 ◆イザベル・アジャーニ 「マリン・ブルーの瞳」 ⇒彼女もドヌーヴ同様、大女優であり、まったく同じようにアルバムを出している。映画『アデルの恋の物語』は必見!
 ◆ブリジット・バルドー 「ハーレイ・ダヴィッドソン」 ⇒60年代フランス映画のイコン。キュートでセクシー。B・B(ベベ)はもちろん彼女の愛称。
 ◆シャルロット・ゲーンズブール 「レモン・インセスト」 ⇒元はショパンの「別れの曲」。ジュテームとかパパとか、娘にこんな曲歌わせていいんかい?
 他、多数。

 ね、どうです?
 これだけでフランス芸能界の女性史が作れちゃう!

 無謀ではありますが、こんな男に憧れます。
 でも、実際に彼の周辺にいた人にとっては、かなり扱いずらい人間だったとか。
 音楽的にもまさに孤高の存在で、彼の影響を受けたアーティストはいるものの、スタイル的には真似を許さなかった(真似することが不可能)。

 TAOが最も影響を受けた4人のうちの一人。
 スタイルとは何かを教えてくれた偉大な師匠であります。

 PS.歌わない歌手、ゲーンズブールについては、また別の機会にUPするとしましょう。

     gainsbourg_serge020.jpg 

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みん姐

ちょっと~!Sexy過ぎる~~!!!!
下の写真なんて最高!
どうやら復活しそう(何が?笑)
タバコがこんなに決まるチョイわる親父ってなかなかいませんね~
さすが師匠です!
ああ聴きたいな~♪
by みん姐 (2008-03-23 17:29) 

TAO

煙草もどうせ吸うなら格好良く吸いたいものですね。
と言っときながら、医者の強い勧め(命令)で禁煙して早6年目のワタクシには、どうこう言う資格はありませんが。

全然美男子じゃないのにモテモテなのは、大量のフェロモンを放出しているからなのでしょうか? 羨ましいなあ・・・。
ちなみに曲作りは、やる気になればとてつもなく早かったらしいです。
酒飲んで、煙草吸って、女はべらせて、たまに曲作って、でも、家に帰ればジェーン・バーキンが待っているって、最高です!!!


by TAO (2008-03-23 22:48) 

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