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ゲーンズブールと女たち(前編) [音楽]

 土曜の午後、休日出勤の為に家を出る。
 向かうは川崎。結構な距離だ。
 こういう時はいつも早めに目的地に向かう。
 そう、だいたい一時間前。
 そんなに早く着いて何をしているのかって?
 う~ん、街をブラブラしてる。

 で、この日は京急川崎駅の商店街に中古レコード屋を発見。

           CIMG0996_400.jpg

 レコードという、今ではレトロな響が微笑ましい、まさにそのイメージする通りのお店。
 店内は通称 "餌箱" にレコードが所狭しと並べられ、中古レコード特有の、カビ臭い匂いが漂う。これが正しき中古屋の香りなり。懐かしいなあ~。

     CIMG0997_400.jpg

 CDは壁のラックに並べられていて、値段もほとんどが800円~1200円のお手頃価格。
 そこでたまたま見つけたのが ↓

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      『ゲンスブールを歌う女たち』(GAINSBOURG VERSIONS FEMMES)

 最近はゲンズ(ス)ブール表記になっているようだが、昔はゲーンズブールと、「ゲ」と「ン」の間を伸ばして表記していた。多分今の方がより原語に近いのだろうが、TAOは自分の慣れている方を未だに採用しています。

 タイトルが表す通り、ゲーンズブールと何らかの関係があった19人の女たちが歌った彼の曲ばかりが収録されている、ある意味、女幕の内弁当なのだ。

 念の為、ゲーンズブールをご存知ない方に彼の人となりを説明すると、

 フランスの作曲家兼歌手。ロシア系ユダヤ人。
 古いシャンソンの伝統を無視するような斬新な自作曲が、ジュリエット・グレコ他の歌手によって取り上げられ注目される。
 フランス国内はおろか海外での人気を決定付けたのがジェーン・バーキンとのデュエット曲『ジュテーム・モア・ノン・プリュ』。ジェーン・バーキンのため息を大々的にフューチャーし、エロ過ぎて各国で放送禁止となる。
 以降、独自の音楽表現を突き詰め、もともとのロリコン趣味を炸裂させた問題作『メロディ・ネルソン』『くたばれキャベツ野郎』を発表。バックの演奏にゲーンズブールの喋りが乗る、いわゆる歌わない歌手(!)というレッテルを頂戴する。
 さらにフランスでは初めての本格的レゲエ・アルバムと呼ばれた『FLY TO JAMAICA』『星からの悪い知らせ』を発表。
 また、ジェーン・バーキンとの愛娘シャルロットとの近親相姦SONG 『LEMON INCEST』等、発表する作品すべてが問題作とも取れるまさに鬼才。
 晩年はジェーン・バーキンと別れてボロボロになり、挙句の果てに肺ガンになるも、入院していた病院を抜け出してジタン(フランスの干草の強烈な香りのする煙草)を吸い続けて死亡。

 そんな破天荒な人生を歩んだゲーンズブール。
 けして美男子とは言えないこの男、しかし、女にはめっぽうモテたのであった・・・。

 長くなったので後編に続く。

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コメント 2

みん姐

うううううううううっ!!!!!!!!聴きたい!!!!
げーンズブールと関係あった19人の女性たちって。。。興味あるなあ。
しかもその値段!
川崎のお店の雰囲気もグーですね☆

by みん姐 (2008-03-22 10:51) 

TAO

やっと姐さんの好きなゲーンズブールの話が出来ました。
なに、書くのは簡単なんですが、一応、このブログは<自分が何かをしたぞ>ブログなもので、したこととリンクしないと登場出来ないんですよ(笑)
で、また文章が長くなっちゃった。
本当はたいして長くないんですが、写真が大きく、長いように感じてしまった。なので分割しました。

知らない街をフラフラするのって大好きなんですよ。
子供の頃感じた<冒険>ぽくて。
最近はデジカメも持ち歩いているし、気になったものはすぐにパシャッ!
by TAO (2008-03-22 21:15) 

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