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『ロボコン青春物語』を見て [雑記]

 『ロボコン』、なんとも懐かしいタイトルですな。
 つい遠くを見るような目をしてしまうワタクシは、実はロボコンのファンなのでした。
 でも、ファンなのになんで遠くを見る目をするの?
 よくぞ聞いてくれました!
 話せば長~い物語なのだ。

 Many years ago・・・

 ロボコンの最初期、たまたま新聞のテレビ欄でその存在を知って以来、ずーっと見ていた。
 プロの技術者でもない一介の学生たちが、ロボットを組み立て、与えられた課題をこなす。それは今ではなかなか見られなくなった "まじめ" "努力" "友情" の物語だった。
 ある者は戦いに勝利し、あるものは悔し涙を飲む。
 それでもそこには勝敗を超えた "何か" が確かに存在した。

 しかし、徐々に人気が出始め、それと同時に競技の内容も難しくなって行く。
 それだけならまだ良かったのだが、ある大会から相手のロボットを妨害する妨害ロボットが現れ出す。進路妨害やら走れないように阻止する機能を持つロボットが狙い通りの効果を上げ、チームを勝利に導く。
 勝ちは勝ち。その通り。なのに見ているこちらに感動は、なかった。

 妨害ロボットの出現はロボコンを一気につまらなくした。ルールに反しなければ妨害も一つの作戦と認められた瞬間、勝負は勝つために何をやっても許されると・・・。
 それ以来、ロボコンを見ることはなかった。

 今回実に久々にテレビのチャンネルを合わせたのは、将来の夢は発明家かHONDAと決めている小1の我が息子がロボットが会場を走り回る姿に興味を持つかも知れないという、ただその1点のみだった。
 
 ロボコンは原点回帰をしていた。
 競技は相手を妨害するのではなく、いかに早く目的を達するか。
 そしてサブタイトルにあるように、大会参加国それぞれの大会への思い入れや個人の目標等が素直に語られていて好感が持てた。
 規定外のバッテリーを使用していたため、失格になりそうなチームを敵とはいえ、必死に助けようとした日本チームにはやはり心温まるものがあったし、各自の試合に賭ける真剣な眼差しには頭が下がる思いだ。
 息子も1時間15分の間、飽きるKとなく見続けていた。

 ただし、そんな中、唯一気になったのが民放がよくやるように、ゲストの顔を画面右下にインサートしていたことだ。元の映像がそこに異なる "別の映像" が入ることを想定していないのは明らかであったし、何よりいちいちゲストの反応を捕えなければならない必然性はどこにもない。正直ゲストなどいらない。それが入ることによりせっかくの映像から緊張感が失われてしまったのは、くれぐれも残念でならない。

 NHK受信料を払っている身としては、NHKが民放の悪い真似事をしてどうするんだよ、、、と。

 それを差し引けば良い番組だったと思う。


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