ドゥービー・ブラザーズ&デレク・トラックス・バンド、夢の競演ライブ!! [音楽]
ライブに接していない、、、それもかなりの期間。
それというのもチケットの高騰で、今や外国のミュージシャンなら12000~13000は当り前。これじゃあおいそれとは行けませんて。
それでも昨年生に接して激賞しhたデレク・トラックスの再々来日、それもアメリカン・ロックの重鎮、ドゥービー・ブラザーズも一緒にやって来るっていうんだから、これは行かねば男が廃(すた)るとばかりに、行って来ました!
9月25日(金)、場所は国際フォーラム。チケットは前から7~8番目のほぼ中央という絶好の位置。
これじゃあ嫌が上にも期待が高まりますな!!!
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7時ジャスト、まずはデレク・トラック・バンドの登場!
金髪の長い髪を無造作に束ね、農場の仕事をたった今終えてきたような格好でおもむろにギターを掻き鳴らせば、最初の一音からブルっと背筋に電流が走る、、、はずだったのに、どうもおかしい。なんか違うのである。
残念ながら演奏を聴き進んでも、その違和感は最後まで消えることはなかった。
その理由を列挙すると、
①ホールの音が悪すぎる。
これがコンザート・ホールかと疑うほど音がこもっていて、まるで風呂場で演奏しているような感じなのだ。すべての音は客席ではなく、天井に向かって伝わるようで、演奏と音が別に流れているような錯覚に襲われた。本当に音楽ホールとして設計されているのだろうか?
②デレクのワンマン・バンドとしての限界
良くも悪くもデレクありきのバンドではあるが、バンド内にデレクを脅かすような存在が皆無。バンドに緊張感がないのだ。イエスマンだけを集めた中小企業の役員を見るようだ。
クリームの例を出すまでもなく、クラプトン以外にも、ジンジャー・ベイカーやジャック・ブルースの存在があったからこそのクリームだったのは周知の事実。
③オリジナルがつまらない
③キャッチーなリフやサビを持つアホっぽい曲がない。
レッド・ツエッペリンを想い出していただきたい。御幣を恐れずに言えば、彼らの曲などいかに格好良いリフを決めるかだけを考えたようなものだ。で、これが案の定格好良いのだ。
なので盛り上がる曲はオールマンの取り上げた曲だったり、クラプトンの曲だったり、ブルースだったりする。ここにオリジナルが割り込んで来ないと厳しいと思う。
じゃあどうするか?
一端バンドを離れ、ソロ名義で、ちゃんと敏腕プロデューサーを立て、凄腕ミュージシャンをゲストに向かえ、緊張感に溢れた雰囲気の中、武蔵と小次郎の死闘のような、お互いがガップリ四つに組んで引かないような重量級のアルバムを作って欲しい。
これではせっかくの天賦の才が死んでしまう。それはアメリカン・ロックにとってとんでもない損害だ。
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さて、休憩をはさんで、いよいよ大御所のお出まし。
ツイン・ドラムも重量感たっぷりだが、やはりなんと言っても、始まるや否やステージにズラリと並んだドゥービーの面々。
サックス、キーボードも含め、いかめしいオヤジ面6人、これほどくどいものはない! でも、それがいいのだ!
まるで「納豆」と「クサヤ」と「パクチー」と「八角」と「温泉たまご」と「ナンプラー」が勢揃いしたような光景に、思わず目を塞ぎそうになる(笑)
長年に渡って培ってきたパフォーマンスはやはり伊達ではなく、オープニングから観客の心をグッとわしづかみ!
街から街へと長いツアーを俺たちは何十年にも渡ってこなして来たのさ、、、とでも言いたげな貫禄が随所に発散され、ついこちらも興奮してしまうのだった。
ツイン・ドラムの重量感、トリプル・ギターの丁々発止、そしてファンキーなベース、どれを取ってもやはりドゥービーは凄かった!!
来年には何とニュー・アルバムが発売されるそうで、そこから新曲を一曲披露するオマケ付き。
オヤジたち、まだまだ元気なのである(笑)
タグ:ロック
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