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『THE BLACK DIRT SESSIONS』(DEER TICK) [音楽]

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           『THE BLACK DIRT SESSIONS/DEER TICK』(2010)


 知らない音楽を探すのは楽しい。
 音楽雑誌もずいぶん読んでいないが、そんなのなくたってぜんぜん困りゃしない。
 AMAZONさえあればそれで良し !?

 というのはいささか大げさではあるが、じゃあ、嘘かと問われれば、80%は正しい・・・と。
 まず、冒頭の30秒なりが視聴出来るのが嬉しい。残念ながらAMAZON JPは頼りにならない分、AMAZON USとか、UK、時によってはFRANCEまで、ランダムに聴きまくっていれば、どこかでお気に入りに出会えるはず。
 もしくは、関連作品としてピックアップされたものとか。

 そんな中で、久々にこちらの琴線に触れた作品があったので、ここに紹介。

 『THE BLACK DIRTY SESSIONS』と名付けられた作品は、髭の男の顔のアップの写真が強い印象を与える。
 アーティストはDEER TICK、、、って、まったく聞いたこともない。調べると、TICKとは蚤のことらしい。何となくB級っぽいやさぐれ感漂うジャケットを見て、妙に納得してしまう。
 このアルバムは昨年末発売になった彼らの3枚目で、基本はカントリー&フォーク&ガレージロック。どうやらアメリカのインディー・バンドらしい。

 特記すべきはボーカル&ギターのJohn Joseph McLavley Ⅲの "声"。けして美声ではない。どちらかといえばダミ声に近いかもしれない。しかし、この声がいいのだ。一度耳にしたらけして忘れられない声、それはまるで "声"に言霊が宿るが如し。例えるならば往年のリオン・ラッセルのような、まるでくさやの干物を思わせる独特な声は、好きになれば(ボクのように)とことん好きになり、でも、一聴して拒否反応を起こす人もいるだろう中間がなく、どちらかなようにも思える。

 AMAZON USAの評価では、この作品は、過去の作品に比べてメランコリックと評されていた。確かに割とシリアスな内容のようにも感じられる。そこで、気に入ったらとことん、、、と、1枚目と2枚目をAMAZONですかさず購入。嫁さんに怒られることを覚悟の決死の"クリック"。
 今、手元にある2枚目『BORN ON FLAG DAY』(2009)に耳を傾けると、確かに穏やかなカントリー調の曲が多い。それでも明るい曲の割にはマイナーなメロディがあちこちに散りばめられていて、やっぱりグッときてしまう。時間差で届けられた1枚目『WAR ELEPHANT』(2008)も、カントリー&フォーク的な演奏で、初々しさを醸し出しつつ、やはりどこか影がある。
 現代に蘇ったグラム・パーソンズと言えば理解していただけるだろうか?

 彼らがアメリカン・インディーズ・シーンでどのような位置にいるのか、正直分からない。売れているのか、これから売れるのか、売れないのか。でも、他人の評価なんてどうだっていい。ボクはボクの気に入った音楽を聴くだけだから。でも、少なくとも新譜をコンスタントに発売出来る程度には売れて欲しいと思う。そして、日本でライブが観られる日がいつか来ることを切に願う。


 PS. 彼らのライブの様子はYouTubeで観られるので、暇な時にでも観てやって下さい。

  
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