『トゥルー・グリット』 [映画]
『トゥルー・グリット』
タイトルを見て、どんな映画だか当てられた人は天才に違いありません。
いくらオリジナル・タイトルをそのまま持って来るのが当たり前になったとはいえ、意味が分からないんじゃあどうしようもないんじゃないの? 映画会社はいったい何を考えているのでしょう?
昔話はしたくはないけれど、邦題ってとても重要だと思うんですけどねえ・・・。
解説を読めば、ジョン・ウェイン主演の名作西部劇「勇気ある追跡」(1969)のリメイクであるらしいのだが、オリジナルを観てないのでなんとも言えません。
それでも西部劇に少女というミスマッチが興味深く、劇場に足を向けたのでした。
監督もコーエン兄弟なので、ただでは終わらないだろうと踏んだのも観ようと思った一因です。
それと、最近のジェフ・ブリッジスって、とっても良いので、そのオヤジ度も観てみたくなったのでした。
・・・ところが、つまらなくはないんです。つまらなくは。
それなりに面白いと言ってもいいかもしれない。でも、凄く面白いかと問われたら、"ノー" と言わざるを得ません。
どうやらこれはボクだけの感想ではなく、偶然、同じ時期に観た会社の同僚もまったく同じことを言ってました。
「全体的に淡泊と言おうか、突き放したような冷やかさがあるんだよねえ~」
そうなんです。どこか第三者的な他人行儀っぽい感じで、ググッとのめり込む部分が希薄なんですね。いったいこれはどうしたことなんだろう? と考えても、原因は定かではないのですが。
殺された父親の帽子とコートを身につけて犯人を追うマティ役のヘイリー・スタインフェルドが、ジェフ・ブリッジスと対照的で、素直でとても良い。
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