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『はやぶさ -HAYABUSA- 』 [映画]

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 はやぶさの奇跡の帰還以来、我が家のイケメン君は、すっかりはやぶさファンになってしまい、今では衛星関連の雑誌(科学雑誌『ニュートン』まである!)が勉強机に並んでいる。
 BS放送でもちょうど『コズミック・フロント』という宇宙を取り上げた特集番組を放送しているので、録画して暇な時によく見ているようだ。

 10・1は『はやぶさ -HAYABUSA- 』の劇場公開日であり、映画の日でもあったので、イケメン君と一緒に、初日の朝10:00の第一回目に劇場に駆け付けたのだった。

 内容は今更説明の必要もないだろう。数々の困難を乗り越え、惑星いとかわのサンプルを持ち帰ったはやぶさの物語。いわばストーリーが最初から分かってしまっている分、安心して観られる半面、意外性に乏しいのをどう観せてゆくのか、手腕が問われるところだろう。

 国立大学を卒業したはいいが、現在はアルバイトで生計を立てている宇宙に興味のある女性役(竹内結子)を物語の中心に沿える。彼女がどこまで実在の人物に即しているかは分からねど、男ばかりの中に据えたことで、子どもも入り易い雰囲気を作り出しているので、成功と言えるだろう。
 それにしてもどこか世間の流れとは合わず、あまり相手とも目線を合わさないオタクっぽい彼女の雰囲気はかなり頼りなげで、一歩間違えると滑稽になってしまいかねないのを、ギリギリのところで回避している。視点を変えれば、宇宙好きの一女性の成長物語でもあるわけで、それはとりもなおさず、まだ幼い観客の代弁者でもあるのだろう。

 2時間以上と、子ども(もちろん大人も含むが)を対象にするには長尺ではあるが、飽きることなく観せて、感動させるのは、なかなかどうして、立派だと思う。イケメン君も3度は泣けた・・・と、観終わった後に言っていたし。
 プロジェクトの最高責任者である川口教授役の佐野史郎が、外見もよく似せていい演技を披露してくれているのも書き記しておこう。


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