「ああストレンジャー」「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」 [演劇]
今、といっても、3年くらい前から注目していた劇団、マームとジプシー。
反復するシーンの中から立ち上る人の想いと記憶。
懐かしさは、、、でも、時として悲しみの雫を含む。
若さゆえの愚かさと後悔・・・。
そんな想いに溢れた芝居を、エネルギッシュに展開するマームとジプシーは、今ではチケットの取りづらい劇団と呼ばれている。
「ああストレンジャー」は、カミユの「異邦人」をベースにしつつも、あくまで演出家の藤田貴大色100%の作品。
原作のエキスのみを抽出し、舞台を現代日本に移し替え、人が存在することの違和感を映し出す。違和感というのは後天的に感じるのではなく、もしかしたら存在的に我々誰もが抱えているらしい<原罪>に近いものなのかもしれない。それを感じながらも、それでも人は生きてゆく。単純ゆえに動かしがたい事実・・・。
一方、「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」は、藤田貴大が九州の小倉に滞在し、そこで感じたことを芝居を通して表現した異色作。
北九州芸術劇場の依頼によって生まれ、地元九州で活躍する俳優及びマームとジプシーの面々とのコラボレーションによって描かれる<ある地方都市の憂鬱>。
街の商店街であったり、海だったりといった風景に混ざり、街を出てゆく者、戻って来る者、嫁いで病で亡くなった姉だったり、海で消息を絶った身内だったり、何気ない日常の中にあるひりひりするような楔(くさび)は、時にむき出しになり心を刺す。
マームとジプシーは、藤田貴大の大いなる創作意欲の赴くまま、かなり早いタームで新作を上演し続けている。
まさに今観るべき劇団の最右翼だと思う。
反復するシーンの中から立ち上る人の想いと記憶。
懐かしさは、、、でも、時として悲しみの雫を含む。
若さゆえの愚かさと後悔・・・。
そんな想いに溢れた芝居を、エネルギッシュに展開するマームとジプシーは、今ではチケットの取りづらい劇団と呼ばれている。
「ああストレンジャー」は、カミユの「異邦人」をベースにしつつも、あくまで演出家の藤田貴大色100%の作品。
原作のエキスのみを抽出し、舞台を現代日本に移し替え、人が存在することの違和感を映し出す。違和感というのは後天的に感じるのではなく、もしかしたら存在的に我々誰もが抱えているらしい<原罪>に近いものなのかもしれない。それを感じながらも、それでも人は生きてゆく。単純ゆえに動かしがたい事実・・・。
一方、「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」は、藤田貴大が九州の小倉に滞在し、そこで感じたことを芝居を通して表現した異色作。
北九州芸術劇場の依頼によって生まれ、地元九州で活躍する俳優及びマームとジプシーの面々とのコラボレーションによって描かれる<ある地方都市の憂鬱>。
街の商店街であったり、海だったりといった風景に混ざり、街を出てゆく者、戻って来る者、嫁いで病で亡くなった姉だったり、海で消息を絶った身内だったり、何気ない日常の中にあるひりひりするような楔(くさび)は、時にむき出しになり心を刺す。
マームとジプシーは、藤田貴大の大いなる創作意欲の赴くまま、かなり早いタームで新作を上演し続けている。
まさに今観るべき劇団の最右翼だと思う。
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