パシフィック・リム [映画]
子どもの頃、怪獣映画が好きだった。
当時はゴジラ派とガメラ派に二分されていて、といってもその二つしかなかったわけだけど、6:4、もしくは、7:4でゴジラ派が主流だった。
ところが、その時から天邪鬼だったのか、ガメラ派だったんですねえ~(笑)
手足を引っ込めて、そこから炎を噴き出して、回転しながら空を飛ぶ姿がたまらなく恰好良く、瞬殺されました。
・・・おっと、話は『パシフィック・リム』だった。
エンディング・ロールの最後に、<レイ・ハリーウゼンと本多猪四郎に捧ぐ>とあるように、ギレルモ・デル・トロ監督の怪獣好き良くわかる作品だ。もしかして、観客より、作っている自分が一番楽しかったんじゃないの? と、突っ込みのひとつも入れたくなってしまう。
映画は、多分にアジア市場を意識していて、巨大ロボットを操縦するパイロット(?)の一人に菊池凜子を起用。ただし、まるで80年代のアイドルのような太い眉に違和感ありあり&謎の東洋人風のあまり美人じゃない感じが漂っていて、ちょっと疑問。 後半の舞台は香港だし。
まあ、どうやらその狙いは的中したようで、中国では異例の大ヒットを記録。逆にアメリカ本国では大コケらしいが。
ロボットと怪獣のテイストが、悪名高いかのアメリカ版『ゴジラ』での反省もあってか、着ぐるみに人間が入る日本の特撮怪獣映画テイストが濃厚で、これ、入ってんじゃねえの? と、思ったりしてしまう。必殺技にロケットパンチもあるし。ただし、マジンガーZのように飛び出さないのがいまいち。どうせなら飛んで欲しかったぞ。
ストーリーはあってないような、定番中の定番なので、省くとして、ロボットの姿はなかなか恰好良い。しかし、どうも全体的に大味で、ホットドックに照り焼きチキンと香草をはさんだんだけど、けっきょく上からケチャップとマスタードをかけちゃいました的な感じとでも言えばわかっていただけますかね。
それと、対決のシーンは3Dだと画面が動いているので見づらく、ああ、2Dで観たい! と思ってしまう。3Dはもういいよというのが正直な感想。
東宝はゴジラ、大映はガメラ、ああ、復活してくれないかなあ~。
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