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ガラスCDの視聴会で聴き比べ [音楽]

 9月5日(木)、四谷のジャズ喫茶いーぐるで、ちょっと変わったイベントが開催された。

 簡単に言うとジャズの視聴会なのだが、アナログレコードやCDではなくて、クリスタルディスクを用いた視聴会なのだ。
 クリスタルディスクってなんですか?
 と、普通の方は首を傾げるに違いない。
 クリスタル=ガラス。そう、ガラスで出来たCDなのだ。
 開発は2006年に実用化され、2007年には、カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏によるベートーヴェンの交響曲第9番が発売されている。
 驚くのは価格で、なんと1枚20万円!!!
 完全な受注生産である。

 そもそもガラスのCDは、音の検査用として昔から存在していたのだが、それはあくまで製造過程の中で用いられていたもので、市販品としての考えはなかった。
 そこを発想の転換と言おうか、オーディオマニアが自身のステレオ・セットに凝るように、音を鳴らす装置ではなく、音源そのものを追及したらどうなるのかと、突き詰めていった結果の産物なのだった。
 昨今、リマスターやらハイスペックCDが普通に発売されている中、究極の真打登場といったところだろうか。


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 ジャズ喫茶いーぐるへ続く階段。場所は四谷駅から新宿通りを新宿方面に歩いて3~4分。いかにもな雰囲気。

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 入口で本日の演奏目録をもらい、席へ。さて、どんな音が聴こえてくるのか、わくわく。


 視聴に選ばれたのは全部で7曲。
 1)ハンクジョーンズ ジャム・アット・ベイシー
 2)ウォルター・ラング・トリオ サウンド・オブ・レインボー
 3)シャンティ ボーン・トゥ・シング
 4)ヒップス Chaotic Planet
 5)ブルー・スエット カーティス・フラー
 6)ジョン・コルトレーン バラード
 7)ボブ・ジェームス アローン・カレイドスコープ・バイ・ソロ・アルバム

 まず最初に通常のCDを、次にクリスタルCDをかける。
 JBLのドでかいスピーカーから流れる音は、やはり家庭で鳴らすのと違い、バツグンに音が良い。
 それでも聴き比べてみると、
 ①ノイズが消え、
 ②音の輪郭と響きが一音一音クリアに、前に出てくる
 ③バックにまわった時のピアノの音の存在がしっかり感じ取れる
 ④管楽器は息を吹き込む息づかいがわかる
 ⑤ボーカルは生で目の前で歌っているように聞こえる
 だいたいこんな感じ。
 スタジオで録られたばっかりの音を聴いているような、と言えば分かりやすいだろうか。

 現在は製造技術も向上し、20万円から5万円まで価格を抑えることに成功。
 廃盤をしゃかりきになって探して、高価な価格で購入するのと同じように、究極のMY CD として、オーディオ・マニアなら手に入れてみたいと思うのではないだろうか。
 


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