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ジョセフ・クーデルカ展 [アート]

 なぜか最近写真展に行くことが多い。
 ボクも写真は撮るが、すべてオート。ピントとか合わせたことがない。
 本当に近頃のカメラは優れもので、気兼ねなくパシパシ撮っても失敗がない。
 キャノン、凄し。

 京橋にある東京国立近代美術館は、六本木にある森美術館や国立新美術館のように新しくはないが、ちょっと変わった企画を打ち出す美術館として、足を運ぶことが多い。

 さて、この「ジョセフ・クールデカ展」は、クーデルカという名前からして、ちょっと違うぞ、、、と思わせるところがあり、ご本人様は、さもありなんのチェコスロバキア生まれ。
 チェコといえば<プラハの春>が歴史的にも有名だが、クーデルカもワルシャワ条約機構軍がプラハの街を進行する様子と、それにあがらう民衆の姿を生々しくとらえた。それらの写真は、撮影者匿名のまま、世界に配信され、衝撃を与える。

 また、ジプシー(今はロマという)と生活を共にし、彼らの日樹生活を濃い白黒の濃淡で表し、代表作となる。この一連の作品から、虐げられた者たちへの深い共感が強く見て取れ、以降、彼のすべての作品に共通する<安住しない者~彷徨える者>、いわゆるアウトサイダー的な視点で、世界を巡り、興味深い写真の数々を発表し続けている。

 彼の写真には、なぜか共感させられるところが多い。感情的には熱いものがあるにもかかわらず、受ける印象はどこかクールさを漂わせている作風といおうか、捉える対象の内面に入り込んでいるにもかかわらず、突き放したような感じを与えるのだ。徹底して白黒写真にこだわっているのも、頑固者っぽくて好きです。


 「ジョセフ・クーデルカ展」は、東京国立近代美術館にて、1月13日(月・祝)まで開催中




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