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ラジー賞最有力候補! [映画]

 一月下旬に、一年の最低映画を決める栄えある「ゴールデン・ラズベリー賞」(通称ラジー賞)のノミネート作品が発表された。
 まず目についたのがシャロン・ストーン主演「氷の微笑2」。
 「最低映画賞」「最低主演女優賞」他にノミネートされ、前作で妖艶な悪女を演じて大ヒットを飛ばしたのが14年前。そんな彼女も今や48歳となり、さすがに熟女とはいえ、かなり厳しかったようだ。50歳近い女性に色仕掛けで誘惑されても、そりゃ迷惑というものでしょう!(失言!)

 まあ、今回はそんな和やかな(?)話題は横に置き、TAOが注目するのは、
 「レディ・イン・ザ・ウォーター」(M・ナイト・シャマラン監督)だ。
 ちなみにこの作品、「最低映画賞」「最低助演男優賞」「最低監督賞」「最低脚本賞」の4部門に見事ノミネート!
 実際に映画を観てしまった愚か者としては、さもありなんと、納得してしまった次第。
   
 ◆M・ナイト・シャマラン監督といえば真っ先に思い出すのが「シックス・センス」(1999年)だ。
 ブルース・ウイリス主演のこの作品は、衝撃的なラストが用意され世界中で大ヒットした。よく考えれば謎は見破れるものの(TAOはブルース・ウイリスが撃たれた場所から予想はついた)、哀しみに満ち溢れたストーリー展開は、確かに観客を魅了するに充分だった。

 ◆次作は同じくブルース・ウイリスを主演にした「アンブレイカブル」(2000年)。
 列車事故の大惨事にも、何故か怪我一つ負わなかった男の謎が次第に解明されてゆく展開にワクワクさせられたののの、ラストに明かされたその理由が "あれ?" って感じで、ちょっと期待外れだった。

 ◆気を取り直して観た「サイン」(2002年)がまた迷作で、ミステリー・サークルが突如として出現したアメリカの片田舎の話。今度は主演にメル・ギブソンを迎えて、家族愛を横軸にストーリーが展開されてゆく。途中まではなかなか良い雰囲気なのだが、息子が喘息持ちで、その発作が実は必然で・・・みたいなことを言われても、ねえ、どうよ? と、関西人でなくとも突っ込みたくなってしまった。

 ◆「ビレッジ」(2004年)は世間から隔離されたような村で起こった事件を取り上げ、前半の雰囲気作りはなかなか上手い。村から外にでることを禁止されているにもかかわらず、村の若い女が止まれぬ事情で出かけてしまう。どうやら村の外には、何か得体の知れない生き物がいるらしい・・・。その正体には正直ガッカリしたが、その後のエンディングにはまあ、納得出来た。でも、名誉挽回には程遠い出来。

 ◆さて、最新作「レディ・イン・ザ・ウォーター」(2006年)はというと、新感覚のファンタジック・スリラーとの触れ込みで公開された。
 とあるアパートの管理人の前に、謎の少女が突然現れた。何故か彼女はずぶ濡れで、何者かに追われているらしい。彼女の正体を突き止めるべく行動を起こす管理人に、アパートの住人の韓国人の女性が、古くから伝わる言い伝えを聞かせる。それによると、彼女は人間に "あること" を伝えに来た人魚であるという・・・。
 ごく普通の住人たちが、実は重要な役割を担っていたという、まあ、そんな話です。

 この監督のおかしなとことは、観客を怖がらせるのに、何かが出る出ると脅しをかけるだけで良いのに、最後に(途中もあるが)本当に変な生き物が出て来ちゃうのね。それがスクリーンに現れると、つい、まじかよ~と、一気にこちらの気持ちがトーン・ダウンしてしまう。
 今回も観終わるとつい、失望の溜息が漏れてしまった・・・。

 結局面白いのは「シックス・センス」だけか !? 
 それなら、何であんた、全部観てるんだ? と、疑問に思われるのももっとも。
 もう、ここまで来たら腐れ縁ですよ、腐れ縁!
 畜生、次作も絶対観てやる!!!


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