タラフ・ドゥ・トランシルヴァニア来日公演 [音楽]
なにやら怪しげな名前のバンド(?)。
トランシルヴァニアといったら、そりゃあ、やっぱり、ドラキュラでしょうに(笑)
いえいえ、そうじゃあありません。
トランシルヴァニア地方の伝統音楽を奏でる人たちなのだ。
ちなみに、タラフ=楽団の意味だそうです。
そもそもこの楽団が注目を浴びるようになったきっかけは、数年前に日本でも行われた『ジンガロ』という馬を使ったショーで演奏をしていたことだった。人馬一体となったそのショーは、ヨーロッパでセンセーションを巻き起こした後、待望の来日となった。
開演前にバイオリンを演奏しながらロビーを闊歩するというパフォーマンスのまま、全員で客席を通り抜けてステージへと登場。意外な登場の仕方に、のっけから観客の心をグイ! と、わしづかみにする心憎さはさすがだ。
演奏は組曲形式のものが多く、
「ルーマニア・トラディショナル・パート」
「Sic地方のハンガリアン・トラディショナル・パート」
「ジプシー・トラディショナル・パート」
と名付けられた曲が、次々と演奏されてゆく。
最初の曲を聴き終わってまっさきに思い浮かんだ感想は・・・
「演奏、しづら~~い!!!」
ということだった。
曲の滑り出しの部分が、なんともリズムにのりづらく、まるで変拍子で踊るワルツの如し。
民族音楽って、西洋音階とはまた違っているので、実際に演奏するのはとても骨の折れる作業だったりするらしいのだ。
彼らの演奏を聴き、改めてそれを実感させられた。
ジプシー・トラディショナル・パートでは、ステージの照明を変えてエキゾチックな雰囲気を演出。
曲の方もほのかに漂う哀愁感が魅力的だった。
ブラームスのハンガリー舞曲で盛り上げたりして、バカテク具合も楽しい夜となった。
タグ:ワールドミュージック
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