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『ベスト・オブ・ジュリエット・グレコ』 [音楽]

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         (紹介した作品がカタログになかったので、同一写真を使用している別盤です)


 ジュリエット・グレコのベスト盤が中古であったので購入。
 いつかは買わなくちゃと思い、はや数年~10年が経過し、もしかしたらこのまま買わずに終わるのか !? と危惧していたので、ホッとひと安心。

 いい女というのは人によってまちまちなれど、ボクにとってはグレコはとびきりのいい女だ。
 若いころの蓮っ葉な感じも微笑ましく、アイドルとは違って、なかなか一筋縄ではいかなそうなところが気に入っているなんて言ったら、ちょっぴり変かな?
 誰にもニコニコ愛想よく、純真無垢な女なんているはずもなく、いると勘違いしている、いや、勘違いしたい人がアイドルに夢中になっているオタクたち。イベントに行って握手、CDは何バージョンも購入、おまけに写真集もね。まったくいい人たちだ。お世辞じゃなくて。

 もしかしたら、ボクにとっての大人の女の代名詞が、グレコなのかも知れない。

 ベスト盤なので、全部が代表作であるはずの中でも、これが聴きたいから購入したとも言える一曲が、セルジュ・ゲーンズブール(ゲンズブール)作の『アコーディオン』。
 ずいぶん昔に、たぶんNHKだと思うが、グレコのライブを放映したことがあったように記憶している。シャンソンのスタンダードはそれまでにも聴いていたので聞き覚えがあったのに対し、この曲は初聴であった。
 とにかく忘れがたい魅力を放つ不思議な曲で、サビの、アコーディオン、アコーディオン、と、繰り返される言葉とメロディが身体(心?)にからみついて離れない。
 後日、それがゲーンズブールの曲だと知り、なるほど、、、と、納得した。 彼のファーストアルバムに収録された「リラの切符切り」にも通じる、どこか日常生活になじめない孤独な男(それはそのまま彼の心情でもあったのかも)の皮肉な歌。いかにもニヒリズムを顔に張り付けたような彼らしい作品だ。
 
 それ以外にもシャンソンの定番である「枯葉」「パリの空の下」「桜んぼの実る頃」「聞かせてよ愛の言葉を」、グレコのハスッパな感じが良く出た彼女の十八番「ノン・ムッシュー、私は20歳じゃない」、故ジャック・ブレル作「孤独への道」まで、全20曲。甘さを控えたというか、苦いチョコレートのような歌声は、永遠のエヴァーグリーンなのだ。
 そして、70歳を過ぎても現役(数年前には新録も発表!)で活躍、まさに生きる伝説だろう。

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