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『王子と踊子』 [映画]

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             『王子と踊子(The Prince and The Showgirl)』(1957)


 これもBS。
 1956年製作のアメリカ映画。
 映画のタイトルに見覚えがなかったのだが、調べてみると、故、サー・ローレンス・オリヴィエが監督と主演の二役を手掛けたコメディ。なので、アメリカ映画でありながら、
 それも時代は1911年。舞台はジョージ五世の戴冠式に招かれたヨーロッパの小国の王子と大公。
 ローレンス・オリヴィエが扮するのは、我がままで暴君な大公。と、同時に、女性には目のない好色漢。
 かたや、一夜の夜の相手に、こっそりと夜の食事に誘われるのが、踊子のマリリン・モンロー。

 モンローはいわば、無防備で、気が良くて、明るくて、、、そう、ちょっとおバカでお人好し、という、これまでに確立した定番キャラをここでも演じていて、またこのパターンかよ! と、思ったりもしてしまいがちではあるのだが、映画が始まって、モンローが登場すると、そんなことはどうでも良くなってしまう。

 それくらい、カワイイのだ!!!

 そういえば、今作の役柄が踊子で、『ショーほど素敵な商売はない』も確か同様、『お熱いのがお好き』は女性だけのオーケストラでのマンドリン奏者、『バス停留所』も酒場の歌手。何となくショービジネスの片隅に身を置く薄幸の女性役が多いなあ~と気がつく。
 
 この作品は監督がローレンス・オリビエだったり、これまでの一般人ではないハイソサエティな人たちの描写などにイギリス臭さが感じられ、モンロー作品としては異色と呼ぶべきテイストを持っている。
 しかし、こんなに可愛いモンローがスクリーンの中で動き回ってくれるだけで、とっても幸せな気分に浸れてしまうのは、やはり彼女の持つ天性の才能の賜物だろう。

 改めてモンローにゾッコンとなってしまう逸品だ。


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コメント 2

みん姐

いいですよね~~!「王子と踊り子」!
モンローは可愛く健気でどこか悲しい・・
そんなヒロイン役がピッタリ。
相手役がオリヴィエということもあって
彼女は演技についてのコンプレックスから緊張状態・・・、
仕事場に遅れたり薬を飲んだり大変だったそうです。
でも、本当にこの踊り子役、良かったですね。
映画も良いけど、このポスター、セクシーで良い!!!
オリヴィエも演技派ですが結構色っぽい男性で、私は好きです。
by みん姐 (2011-01-23 17:14) 

TAO

やたらセックスシンボル的な言われ方をしてきたモンローですが、実はとても可愛いらしい女優だったのですね。
セキシーさだけなら他にもいるとは思いますが(ジェーン・マンスフィールドとか?)、天性の明るさとボケ具合こそが彼女の魅力だったと、この作品を観て改めて納得させられました。
無邪気ゆえの無防備さに、世の男どもはあたふたしてしまうのでした、、、。
by TAO (2011-01-24 23:15) 

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