てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。~(マームとジプシー) [演劇]
横浜で観る芝居。
急な坂スタジオプロデュース、マームとジプシーの新作。
正式タイトルを、
「てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて」
・・・と、いう。
横浜中華街を散策し、山下公園へ。
公園到着後、ぐるりと周囲を見渡し、1枚。
それから関内駅の反対側に回り込み、吉田町にあるはずの十六夜(いざよい)吉田町スタジオへ。
とは、簡単にゆかず、立ち往生。
近くの交番に駆け込み、婦警さんに尋ねるも、無線で呼び出しされ、そこを離れる。なんでも駅前でケンカがあったらしい。婦警さんもたいへんなのだ。
地図で教えてもらったあたりを散策するも、やっぱりわからず。
今度は急な坂スタジオのスタッフと携帯での誘導で、やっと会場にたどり着いた次第。そもそも看板出てないし。
会場は10畳ほどのフリースペースで、中央に柱がドンと立っている。
そこを囲むようにして客席が設置されている。満席でも50人ほどなので、役者の息づかいもはっきり聞き取れる距離。
どのような会場でも、変幻自在に対応してみせるマームとジプシーなのだった。
今回の芝居は3パターンあり、一人づつ人数が増えてゆくという趣向。ボクが観たのは一番人数の多い(6人)バージョン。
マームとジプシーの芝居を説明するのは難しい。起承転結といったような明快なストーリーではないからだ。物語を語るのではなく、人の想いを語る芝居とでも呼ぶべきか。
捨て去ったはずの故郷は、しかし、心の奥深くに今でもしっかりと存在し、忘れた頃にフッと浮かび上がる。
登校拒否をして、一人で山にこもり、キャンプ生活をし始めた少女。そして、その親友の2人の少女。キャンプする少女に想いを寄せる少年、そしてその友達。
10年以上も前の出来事が、再び故郷に集まり、顔を合わせた今、つい昨日のように思い出される。お互いが不在だった時間を飛び越え、まるで昨日の出来事のように、過去が今を侵食してゆく。
残った者、出て行った者、それぞれの心に、それぞれの悔恨を刻みつけながら・・・。
今、ここにいる者、いなくなった者、道は分かれて、時間は共有されはしないけれども、やっぱりそれはそれで大切なもの。だから、否定するのじゃなくて、受け入れて、今につなげてゆく。
今は否定されるべき存在ではなく、肯定されるべき存在であるべきだろう? と。
この公演は、イタリアとチリで5月に上演される予定となっている。
きっと世界を驚かせてくれるに違いない。
急な坂スタジオプロデュース、マームとジプシーの新作。
正式タイトルを、
「てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて」
・・・と、いう。
横浜中華街を散策し、山下公園へ。
公園到着後、ぐるりと周囲を見渡し、1枚。
それから関内駅の反対側に回り込み、吉田町にあるはずの十六夜(いざよい)吉田町スタジオへ。
とは、簡単にゆかず、立ち往生。
近くの交番に駆け込み、婦警さんに尋ねるも、無線で呼び出しされ、そこを離れる。なんでも駅前でケンカがあったらしい。婦警さんもたいへんなのだ。
地図で教えてもらったあたりを散策するも、やっぱりわからず。
今度は急な坂スタジオのスタッフと携帯での誘導で、やっと会場にたどり着いた次第。そもそも看板出てないし。
会場は10畳ほどのフリースペースで、中央に柱がドンと立っている。
そこを囲むようにして客席が設置されている。満席でも50人ほどなので、役者の息づかいもはっきり聞き取れる距離。
どのような会場でも、変幻自在に対応してみせるマームとジプシーなのだった。
今回の芝居は3パターンあり、一人づつ人数が増えてゆくという趣向。ボクが観たのは一番人数の多い(6人)バージョン。
マームとジプシーの芝居を説明するのは難しい。起承転結といったような明快なストーリーではないからだ。物語を語るのではなく、人の想いを語る芝居とでも呼ぶべきか。
捨て去ったはずの故郷は、しかし、心の奥深くに今でもしっかりと存在し、忘れた頃にフッと浮かび上がる。
登校拒否をして、一人で山にこもり、キャンプ生活をし始めた少女。そして、その親友の2人の少女。キャンプする少女に想いを寄せる少年、そしてその友達。
10年以上も前の出来事が、再び故郷に集まり、顔を合わせた今、つい昨日のように思い出される。お互いが不在だった時間を飛び越え、まるで昨日の出来事のように、過去が今を侵食してゆく。
残った者、出て行った者、それぞれの心に、それぞれの悔恨を刻みつけながら・・・。
今、ここにいる者、いなくなった者、道は分かれて、時間は共有されはしないけれども、やっぱりそれはそれで大切なもの。だから、否定するのじゃなくて、受け入れて、今につなげてゆく。
今は否定されるべき存在ではなく、肯定されるべき存在であるべきだろう? と。
この公演は、イタリアとチリで5月に上演される予定となっている。
きっと世界を驚かせてくれるに違いない。
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