SSブログ

ラフマニノフ・プレイズ・ラフマニノフ [音楽]

             41tPzWPB6aL.jpg 


 池袋の芸術劇場で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番を聴き、
 「う~ん、なんかちょっと違うなあ・・・」
 と、違和感を抱えていたところに、作曲者自身が演奏したCDがあるというので、貸してもらった。
 ラフマニノフという人は、作曲もそうなのだが、もともとピアニストとしてもとても優れた人だったらしい。

 借りたCDは、驚くなかれ、1929年録音!!!
 戦前のシャンソンの録音はずっと昔にLPで持っていたことがあったが、これはそれよりも古い。
 録音の元祖はエジソンだっけ?
 でも、それ何年のこと?
 たぶん、1800年代の後半だったよねえ・・・なんて、まるで歴史の教科書の復習みたいだぞ。
 
 指揮はストコフスキー。偉大なる指揮者として名前は知っているが、聴くのはこれが初めて。
 そして、オケがフィラデルフィア管弦楽団。名門。

 さて、作曲者自身が演奏するピアノ交響曲第二番は・・・

  さすがに今の耳で聴くと、録音の古さは否めないものの、想像していたほど悪くはない。
 けっこう聴けるじゃん! と、感心することしきり。
 
 ゴルゴ13ばりの、力強く、冷徹で、まるで鉛の塊のような強靭さ!
 しかし、だからといって、歌っていないわけではない。歌心はちゃんとある。
 もともと、哀愁を帯びたメロディが豊富な曲なので、華麗な指使いが多用されたりすると、ちょっとロマンティックな雰囲気になるのだが、そこを必要以上に甘くさせず、コーヒーはブラック、砂糖、ミルクなしで!

 映画音楽にも使われたくらいだから、耳になじみやすいメロディの宝庫。
 だから人気があるのだが、一般受けするからという理由で、大甘のトロトロに弾いては興ざめ。
 男は黙って、
 「俺の後ろに立つな・・・」(by デューク・東郷=ゴルゴ13)
 なのだ。
 

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。